茶道の話 石洲流 24 備忘録
こんばんは。吹雪です。
今日お稽古に向かう電車で、おや、見たことのあるブログを読んでいる人がいるな、と思ったら、僕のこのブログで、えっ!?となにがなんだかわからないでいると、お稽古の兄弟子が見ていたのでした。よくまとめられているとお褒めいただき、勿体無い限りです。
さて、今日の備忘録。
ひとつひとつの動作をもっとゆっくりやるように心がけるとご指導いただく。これまでは単にゆっくりやれば良いだけかと考えていたが、呼吸法など工夫するポイントがあるのではないかとふと思った。次回先生に聞いてみよう。
今回順番があやふやだったところがあり、ご指導いただいた。
運び出しの後、風炉のかんを下ろして引き切りの上に柄杓を置き、建水を風炉側におしやる。それからご一服差し上げると礼をする。風炉の環をおろすときは、蓋は清めなくて良い。
お茶を差し上げた後、茶杓を清め、仮置きしてから袱紗をパンと払うこと。仮置きせずにパンと払って注意を受けたので気をつけること。たしかにたたみ直しのタイミングがわからなくなるので、仮置きしてから袱紗を叩いたほうが合理的。
湯返しをして水差しの蓋を閉めた後、拝見の挨拶をする。その後、柄杓と引き切りを持って、構え、建水の脇に置いて一度下げる。それから棗と茶杓を拝見に出す。
その後建水を片付ける。次に茶碗を片付け、部屋に入ったら戸を閉めて風炉を清める。
建水と茶碗のどちらが先に片付けるのか迷った。建水のように汚いものを残したまま立ち上がって部屋を出るとお客さんに丸見えになってよくないので、建水を先に片付けるのではと思う。
今日のお菓子は、松月堂のまゆだまと、大和屋さんの花火の絵付けがされた薄焼きでした。どちらも美味しかった。
蚕は夏の季語かと思ったのですが、晩春のようです。しかし、夏蚕などの呼び方もあるみたいですね。
蚕を調べていて面白いなと思ったのは、この昆虫は、人間なしでは生きていくことができないようです。白くて目立つし、葉っぱに捕まり続ける脚力もなく、地面に落ちて数時間のうちに食べられてしまうそうです。食べ物がなくなっても逃げ出さないそうです。
お軸はカッパで、お花はありませんでした。
今日はこの辺で。
おやすみなさい、吹雪でした。
茶道の話 石洲流 23 備忘録
こんにちは吹雪です。
遅くなりましたが備忘録です。
全体的な流れのことについては22回の備忘録をアップデートしました。
ここでは気になったことを。
柄杓を扱うときの注意点。柄杓を上下に動かすのは、油返しという、悪いやり方。柄杓を止める。そのために呼吸を止める。
お菓子は、京都は仁々木というお店の麩まんじゅうでした。つるんとして夏に食べると美味しいなと思いました。ネットで見ると大口屋の麩まんじゅうも美味しいとか。食べてみたい。
お軸はカッパで、お花はありません。
短いのですが、かな入力の練習も兼ねていて時間がかかるのでこの辺で。
かな入力難しいですね。楽しんでやります。
おやすみなさい吹雪でした。
茶道の話 石洲流 21& 22 備忘録(運び出しから最後まで)
こんばんは。吹雪です。
ここのところ忙しくて備忘録を書くまでの体力が少なくなっております。
さて、最初から最後までお稽古でやるようになりましたのでまとめてみます。
・基本
茶碗や道具などを取るときなど、両手を同時に動かさない。
座るときは、右足、左足を引いてから座る。
手はそろえて腿に置く。
お湯を汲むときは下から持つ、水は上から持つ。
道具の間に手を入れない
・運び出し
扇子を取り出し一礼し、棗と茶碗を持って茶室に入る。
棗は右手、茶碗は左手に。棗と茶碗を持つときは、滑らせるようにして自分の前にもってきてから、少し持ち直しをして立ち上がる。この持ち直しのときに畳につけなくてもよい。茶室に踏み込むときは、体から入るように。
手前だだみの真ん中から入る。右足で踏み込み、足を揃えてから、右に1歩移動する。そこでも足を揃える。左足から各足3歩分ほど進み、右足・左足を引いて座り、棗と茶碗を置く。立ち上がり、建水を持ってくる。茶室に踏み込み、戸を閉める。戸を閉めるときは右回りで座ってから。右回りで向きを変えた後、右足と左足を引くことを忘れずに。
釜の前まで進み、座ってから建水を置く。建水は壁付きに。
手前座に向き、カンをおろす。そのとき二つ折りにして、右からおろすこと。
正面に向き、柄杓を左手に持ち、右手に引き切りを持つ。ももの位置で固定すること。
あらためて手前座に向き、引き切りを置き、柄杓を置いて建水を水の捨てやすい場所に移動する。少し釜側に移動させること。
ここでご一服差し上げますと礼をする。このときに、どうぞお菓子をお取りくださいという。
・道具を清めてお茶を点てる準備をする
茶碗を仮置きする。道具の間に手を入れないようにするため、風炉のときは左手でとり、右手で受け、蓋置の近く、茶杓の櫂先が敷板に接するように置くこと。思ったよりも奥に置かないといけない。
棗を清める。右手で棗を持ち、膝前に置いて袱紗を二つ折りにする。茶碗のあった位置(左側)におく。
たたみ直しをして、左手に持ち、右手で茶碗を膝前に置く。茶杓を清め、棗の上に置く。節が中心に来るように。茶杓や柄杓は節より先をもたないこと。また、茶杓を清めるときは、節のあたりから袱紗ではさみ、すっと抜くようにして清める。2回。このとき、あまりかろやかなうごきにならないこと。へそのあたりで櫂先を下に少し向けて清める。そのあと、切止めをぐっと一回押し、節のあたりをもって2回引いて、棗に乗せる。持つときはつまむようにしないこと。ドラムスティックを持つように。
茶杓を清めたあとは、茶筅を棗のあった位置、水差しの右側に置く。結び目をこちら側に向けること。
このときまで、袱紗を左手で握っている。
柄杓を右手でとり左手で受け、左手の袱紗を右手で引っ張り出し、右手のみでももの上で二つ折りにする。
釜の蓋を閉めて二の字を書くように清める。しっかりとほこりをはらう。客側にほこりを飛ばさないように、壁に向かってはらうこと。その後、蓋を手前に一度引いてから蓋置きに置く。
袱紗を腰につけて、茶巾を蓋の上に置く。人差し指が上になるように親指と人差し指でつまみ、蓋に置くときは親指を向こう側にしておく。
・お茶をたてる
柄杓をかまえ、右手でもち、左手を少し引いてから下からもってお湯をくむ。
お湯は全部茶碗に入れること。このとき左手は添えない。柄杓を釜に置く。合が上を向くように置くこと。置き方は親指をくぐらせるように抜いて、すっと滑らせながら全体を下げるようにするイメージ。
次に茶筅通しをする。3回。茶筅をぐっと押し、回しながら柄杓の高さぐらいまで上げる。このとき、穂先をしっかりみること。持ち上げるのも回すのも速すぎないように。いの字を書いて真ん中からすっと茶筅をとり、元の場所に置く。
次に茶碗をあたためる。右手で茶碗をもち、左手で受けて三回半まわす。お湯を建水にすてる。茶巾を右手にとり、ももの付け根に右手を置いて、左手でお湯を捨てたあと、おもむろに右手の茶巾で茶碗をぬぐう。時計回りに一回。
その後、茶碗に茶巾を入れながら正面に茶碗をかまえ、輪っかを外にして茶巾を出し、茶碗を3回半ぬぐう。巾の字を書いて最後の1を書いて引く仕草で茶巾をもちあげ、ぽとっと落とす。橋を右手でつまみ、左手を添えてするすると引っ張る。茶巾を折りたたむ。手先の方に1回、肘側に1回。そのまま持ち直し、建水の上でしぼる。雑巾の絞り方と逆になるので気をつけること。
茶巾をたたみなおし、蓋に置く。
お茶を茶碗に入れる。右手で茶杓をとり、左手で棗をもつ。このとき、動かさない手はもものつけねに置いておくこと。ばらばらと動かない。
棗の蓋を開けてお茶を取る。茶杓を小指と薬指で持ち、おやゆび、人差し指、中指で蓋を持つ。ヘソの中心で蓋を取って、ふたと棗を分離する仕草で、茶碗の2時のところにふたを置く。このとき、棗は茶碗のすぐ近くにあること。高さも茶碗の高さと棗の高さがそろうぐらい。そして、ふたをおいた姿勢のまま、棗を動かさずに、お茶を取る。4分の1に分けた手前側から2回とる。
2回目に塊を潰す。お茶を取る動作のときに、茶杓を振ったりしないこと。
持ち直しをして、茶杓の櫂先のあたりを、茶碗のふちにコンとあてる。ふたを閉めて、棗、茶杓の順に元の場所に戻す。
お湯を汲んで茶碗に入れる。したから柄杓を持つこと。左手を添え、柄杓の半分ほどのお湯を入れる。茶筅を取り、いの字を書いてへりについたお茶のこなを落としてから茶杓をふってお茶を点てる。いの字を書いて茶筅を取り出し、元の場所に置く。
右手でとり、左手で受け、出来具合を確認する。体の正面を外して、少し手前側に傾けること。
左手で茶碗をもち、右手を支点にしながら体を移動する。お茶を出す際に、正面を客の方に向けること。お茶を置く場所は、対角線の交点に置くように。
結構なお手前ですと挨拶をもらったら、一度正面に向く(正面?水差しの前?確認する)。水差しの蓋を取る。右手で持ち、左手で受け、懸垂の上で水を切る。水を切るときは、時計回りに右手ですっとなでること。右手で持ち直し、蓋を水差しの横に置く。
柄杓を上からとり、水を汲む。
・終い手前
このころには茶碗が戻ってきているので、茶碗をもち、手前座に向く。右手で茶碗を置き、終いにいたしますと挨拶する。
お湯を汲み、全て入れる。三回半回して懸垂に捨てる。このとき茶巾で水を切らない。手で水を切り、水気を取るために手を揉むようにする。右手、左手の順に手を揉む。
次に水差しから水を汲み、茶筅をあらう。4〜5回ふったあと、茶筅通しのように茶筅を押して回しながら持ち上げる。それを3セットやる。
茶筅を元の場所に置き、水を捨てる。茶巾をとって、茶碗の中を巾の字を書いてふき、最後の棒を書いたところで止める。茶筅を茶巾の上に置き、袱紗を三つ折りにして茶杓を清めて茶碗の上に置く。袱紗をパンと懸垂の上ではらう。畳み直しをして、右手で茶碗を仮置きにする。
棗を左手でとり、右手で清め、そのまま右手のみでたたんで袱紗を腰につける。
棗を右側に置く。
茶碗を右手でとり、左手で受けて棗の隣に置く。
21回目のお軸は河童の絵です。お花はなし。
22回目のお軸も河童で、お花は紫陽花でした。
紫陽花の花は一輪だけだと随分雰囲気が変わります。梅雨のような雨が似合うイメージはなく、可憐で静謐な印象です。
※7月13日にすこし修正しました。
茶道の話 石洲流 19 & 20 備忘録 (終い手前)
こんばんは。吹雪です。最近はリフォームと仕事が忙しくて、前回の備忘録が遅くなってしまいました。
今日のお菓子は、ういろうを使ったカーネーションのかたちのお菓子でした。とても美味しかったです。
今日は進んで、終い手前をやりました。
茶道の話 石洲流 18 備忘録
こんばんは。吹雪です。
茶道の話 石洲流 17 備忘録
こんばんは。吹雪です。
今日のお稽古は釣釜でした。そして水差しなどは旅箪笥に入れてあるという仕様。
4月だけの特別な炉ということです。
釜は筒形。吊り下げるということもあって、軽いものを選ぶそうです。天井にある釘は、蛭釘というそう。蛭の形をしているからとのこと。もう少し暖かくなると、透木釜(すきぎがま)になるそう。すきぎ釜の方が火が近いし、なんで暖かくなった時に使うのだろうと疑問に思ったのですが、写真を見て納得。炉の内側に小さい木の枠をおいてそこに置くのですね。一回り小さく、火も小さく、それだけ熱くないということなのでしょう。
お菓子は大和屋さんの、「つくし野」です。これはすごい。芥子の実が一面についていて、渋い高級感があるのですが、食べたらなんと、あざやかな若草色の餡! これは意外! はっとさせられました。たしかに、ひとは、はっと春の訪れに気づく。この季節感が嬉しいではありませんか。
見た目はこんな感じ。雪平(せっぺい)というお菓子だそうです。せっぺいとは、求肥に白あんや片栗粉を加えたものらしい。たしかにもちもちしていたけれど、もちとは違った求肥に近い感触でした。
美しい餡を見せられないのが残念です。初音ミクの髪のような色です。
お稽古としては、旅箪笥を使わず、普通のお点前。
ただ、お点前の前に、釣釜を清め、蓋を直し、位置をひとつ高くしました。
このとき、左手の肘をももにつけて固定し、左手の中指を鎖に添えるようにして少し持ち上げ、くさりひとつ分上にして掛け直す。
清めるときは、二つ折りにし、ぱたぱたとはたくように。「上、右、左、下」の順番です。
あとは、特に今回は進みませんでした。
にじって移動するときは、3回を心がけること。茶筅通しは水平になるように回転させる。
動作が少し早いので気をつける。
お軸は、「花開蝶自来」です。「はなひらかばちょうおのずからくる」。
いい言葉ですね。ありのままの自分でよいというような安い肯定はなく、厳しいながらも、自分を受け入れられる大らかさがあります。
ただ黙々と自分の信じた道を進み、与えられた縁や仕事を大切にする。しかし、これはなんだか荒涼として寂しいです。
この花開かば、蝶自ずから来るは、もう少し、世俗的というか、優しいですね。
なんとなく、中原の「またこん春とひとはいふ。春が来たってなんになろ。あの娘が帰ってくるじゃない」といった詩を思い出しました。そういう中原も、春をうたわずにはいられなかったわけで。
あたたかくなってきて嬉しいですね。
おやすみなさい。吹雪でした。
茶道の話 石洲流 16 備忘録
こんばんは。吹雪です。