くもり空の形而上学

ジャパンカルチャーや茶道、日常のことなど雑多に書きます

茶道の話 石洲流 ⑥  備忘録

こんばんは。吹雪です。

最近はたくさんお手伝い差し上げないとなかなか原稿が進まない方をご担当いたしておりまして、その方に注力するために他の仕事をテキパキ終わらせているのですが、終わらせるほどに仕事が舞い込んでくるというよくわからないことになっています。

 

さて、今日は楽しいお茶のお稽古でございました。

とはいえ、復習中心であまり進まなかったのがちょっとだけ残念。その理由に、今日は見学の方が2人もいらっしゃって、また新入生が1人加わったのでした。

見学の方は先生のお知り合いらしく、茶道歴も少なからずあるとのことでした。

 

本来は稽古の後先生のお手前を拝見するというのが流れなのですが、今回はまず先生のお点前から始まりました。その準備の間見学の人とお話をしていると、「不二山」(※直しました)という国宝の茶碗を見に行ったとのことで、光悦の茶碗はすごくいいんですよとおっしゃっていたのが印象に残りました。下の茶碗です。サンリツ美術館にあるそうで、田舎の展覧会は国宝を飾っても人がこなくてよかったと笑っていらっしゃいました。

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さて、今日のお菓子です。

今日は、本物の柿のへたを使った大福でした。

稽古が終わって先生にお伺いしたところ、京都の嵯峨野のお菓子屋さんで、竹路庵(ちくじあん)というところの「柿大福」というお菓子のようです。柿そっくりで季節感がとても嬉しい一品でした。

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中は柿を使った白あんです。味は、控えめな甘さに、どことなくフルーティな感じがしました。うすめたボンタンアメみたいな感じ。

その他、思ったより人数が多くなったため、柿大福が足りず、お団子を召し上がったことになった方もいらっしゃいました。そのお団子は、埼玉の北与野のお店のお菓子でした。

 

さて、お稽古ですが、本来はこの季節は風炉を移動させて水指を細長いものにし、風炉の左側に置くのですが、混乱すると良くないとのことで、このまましばらく稽古して覚えてもらいますとのこと。

 

今日は道具運びの復習と、お手前の前まで、(柄杓を左手に持って引切の上に置くところまで)やりました。

茶碗となつめを持つ時の手に注意を受けました。左手の持ち方を、右手のなつめを持つのと同じようにしてしまったのですが、包むように左手全体を添えるように持たないと大きな茶碗の時に難しくなるとのこと。また、なつめを持つ右手も上の方を持ちすぎていたのですが、小指を下にかかるように、指もスマートになるように気をつけて持つとのこと。

手に意識が行くと、足の運びがぎこちなくなってしまったので、練習しておく。

水指を置く時も畳をすらないようにする。小指を下にいれ、少しだけ浮かせるような気持ちで動かすこと。

釜鐶を下げる時は、親指で直接触れても良い。このとき袱紗は二つ折りにし、上から親指と残りの四本の指で挟むように持つ。

 

 

 

 

今回、全体的に練習量が少なく残念です。

 

さて、今日ようやく掛け軸を読むことが出来ました。

 

清風払明月と書いてありました。

これは禅に出てくるらしく、明月払清風との対句になっているそうです。

風や月はどちらもそれだけで美しく、主客が交代し、入り交じりながら美を極めているありさまを表現している句だとのことです。

 

秋らしい、素敵な掛け軸ですね。

 

おやすみなさい。吹雪でした。