茶道の話 石洲流 ⑦ 備忘録
こんばんは。吹雪です。
今日は久しぶりのお稽古でした。とっても楽しかったです。
まずは今日のお菓子を。
丹波屋善康という奈良のお菓子屋さんの「割羽違い」です。
(写真はネットから拝借しました。)
先生が石州流のお茶会に奈良に行っていたようで、そこのお菓子ということでした。
半分になった鷹の羽が交差しているのが片桐石州家の家紋です。慈光院という禅寺で名物として出されているようです。一度慈光院に行ってみたい。
今日のこのお菓子、見た目と食べた時の印象がかなり違いました。
まあ、どう見てもこのお菓子は落雁です。
落盤は、固い砂糖のかたまりで、口に入れると、この後どう食べるのが正解なんだろうとおばあちゃんちで困った記憶しかありません。
ところが、このお菓子、固いどころか、なんかふわっとしているんです。
上は落雁、下はあんこで、歯ではさんだときに、お菓子が自ら切れていくような、不思議な食感でした。甘さも上品でおいしい。
和菓子は、見た目や常識を裏切るものが中にはありますよね。それによってより美味しさが引き立つように思います。なんとも嬉しく楽しいお菓子でした。
さて、今日のお稽古なのですが、ようやくお手前に近づいてきました。
道具運びの練習の後、一服差し上げますと礼をしてから、茶筅を置くところまでやりました。
道具運びの時に、建水を左手に持って戸を閉める際、右足と左足を順に引いたけれどそうせずにそのまま回れば良いと注意を受ける。
茶碗となつめをいったん自分の膝のまえに置いてから持って立つように注意を受ける。
体の向きにも注意。道具を置くことと関係している。
道具を運び終えたら、少し斜めを向いて、屏風の角と鐶付、へそが直線になるようにする。その後鐶付をおろして、正面を向く。左手に柄杓をもち、右手に引ききりを持って、その後鐶付の方に少し斜めを向くように動く。その後引ききりを置いて、柄杓をその上に置く。
一礼をする。
ここまでが復習。
鐶付をおろす時に、二つ折りをした後、持つ手に注意。上から挟むようではなく、そのまま親指を上にして、四本の指でもつように、普通にもつ。また、右手、左手の順に鐶付をおろした後、袱紗の開き方にも注意すること。右手でひっくり返して開く。自分は出来たが、注意されている人がいたので忘れないように。(袱紗を開く時に左を開いて右を開く順番でやるのが徹底していれば間違えないんだけど)
袱紗を持つ位置が下になりすぎないように。
一礼をした後、左手で茶碗を持ち、右手に持ち替えて引き切りの近くに置く。思ったよりもずっと置くの方で、茶杓の先が風炉の敷板と接する感じ。この茶碗を移動させるのは高く持ち上げない。低い位置ですっすとやる。
その後、右手でなつめを膝のまえに持ってきて、三つ折りにし、左手で持ち、清める。なつめを置く場所は、茶碗があった場所。左手で置く。
その後袱紗を広げ三つ折りにし、茶杓を右手で取り、上を向けて、左手で持った袱紗で清める。茶杓を清めるのは久しぶり。あまり水平にしないように、また、下を向けすぎないように。清めたらなつめの上に置く。袱紗を広げて腰につける。
その後茶碗を手前に持ってきて茶筅を右手で取り、結び目を正面にして、なつめがあった場所に置く。
その後は風炉を清めたり茶巾をふたの上に置いたりといろいろあるのだが、それは次回。
とはいえ、11月から炉に入るともおっしゃっていたような。
何はともあれお茶を立てるところに近づいてきているなと感じてとても楽しかったです。
掛け軸は、「本来無一物」でした。何にもとらわれないこだわりのない絶対的な境地のことらしいです。
それでは今日はこの辺で。
おやすみなさい。吹雪でした。