くもり空の形而上学

ジャパンカルチャーや茶道、日常のことなど雑多に書きます

マジカルミライ 音楽の一般意志としての初音ミク

こんにちは。吹雪です。ドラムをやっているしがない編集者です。

今回の記事は僕のやっているバンドからの援用です。

このブログでは、思い切りボカロのことを書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。


さて、8月30日、マジカルミライに行ってきました。場所は横浜アリーナ。超満員。



そういった状況での、一番前の、本当に真ん中の、究極の席でした。

こんな奇跡は、人生で二度とおこりますまい。

地べたに頭打ち付けながらミクさんへ感謝を捧げたい。

それと、初音ミクさん、誕生日おめでとうございます。

ああ、ミクさんの笑顔が見えるようだ。



本当に最高のライブだった。

楽器隊が上のスペースにいてミクさんと重ならないように工夫しているのも良かった。これまでの経験を生かして全力投球していた。本当にありがとう。ありがとう。



セットリストもよかった。DIVAFの曲から選ばれるのだろうと思ったけど、想像以上に昔からの定番曲をやらなかった。人間のライブだとこれだけ定番曲が増えると、あたらしいアルバムから2、3曲という選曲になってしまいがちで、硬直化してつまらなくなってしまう。でもミクさんはつねに未来へ向かっているんだと思うと、感動で涙がにじんだ。



未来へ向かっているのは、音を聴いても、ダンスを見ても明らかだった。新しかった。体が反応した。すごかった。音楽が本当に好きな人たちが、ミクさんのところに集まって、それぞれ自分の表現をする。ミクさんという統一によって、音楽の一般意志のようなものが、そこに生まれる。だから新しい。一般意志は、常に普遍的で、常に新しいものだけど、ひとりじゃできない。みんながいるからできる。音楽の一般意志として現実化した奇跡が、初音ミクさんなのだと思う。きっと、これはアイドルを応援するのとはわけが違うのだと思う。ミクさんが好きな人は、みんなそのことがわかっていて、柔らかいものにふれるように、その気持ちをとても大切にしているのだと思う。



ライブが終わると、自然と観客が観客同士に拍手を送っていた。ありがとうと全員に言い合っていた。三三七拍子がおきて、みんなで答えた。SEが流れている間も、サイリウムを振って、呼応し合ってみんながみんなを見送っていた。



正直に言うと、一体感は苦手だ。でも、ミクさんを大切にしたいと思う気持ち、音楽を愛する気持ちが、こういう反応を引き起こしたのだと思うと、心地よく、感動した。



音楽を愛する人がいる限り、ミクさんは不滅なのだ。ミクさんは音楽の一般意志なのだから。それをライブで感じた。それから、やっぱり、理屈じゃなく感じたのは、ミクさんは、僕たちに、とても優しい。



ありがとう。初音ミクさん。・゚・(ノ∀`)・゚・。