茶道の話 石洲流 26 備忘録
こんばんは。吹雪です。
月曜にお茶のお稽古でした。今回は簡単な備忘録を。
お菓子はどら焼きと栗でした。
栗ももちろん美味しかったのですが、このどら焼きが絶品です。
いや、絶品などという、芸能人がテレビで肉を頬張る時に流れるテロップみたいな言葉を使いたくないくらい、美味しかった。伝統と歴史に感謝しましたよ。ええ。
生まれて初めて、どら焼きって美味しいのだと思いました。
ぶっちゃけ、スーパーやコンビニのどら焼き、好んで食べますか? 時々どうしてもあんこが食べたくなった時の選択肢の一つくらいではないでしょうか。
ところが、いただいたどら焼きは全く違いました。あずきの味がしっかりとして、甘すぎず味が薄すぎず、絶妙です。生地もふんわりとしてカステラの親戚のような、親戚の中でも船旅のお土産をくれる立派なおじさんのような、そんな喜ばしい懐かしい味わいです。
お店を必死に調べたのですが、さすがにどら焼きのあの見た目からは、どのお店か見つけ出すのは至難の技で無理でした。
上野のうさぎやか、南池袋のすずめやか、はたまた大和屋か。いつの日か思い出のどら焼きの味めぐりに出かけましょうぞ。
さて、今日のお稽古では、柄杓の音を立てるコツをお伺いしました。お湯を汲む時に先生は「ゴポポ」と音を立てるのですが、これを真似ようとしてもそううまくいきません。コツは、柄杓を入れながら少し傾けるとのこと。お湯からあげる時はもちろん上を向けなければらなないので、どこかで柄杓をかえさなければなりません。ぼんやりと柄杓をかえしてもお湯は汲めます。きっと、音がきちんとなるポイントがあって、それを意識して柄杓をかえさなければならないのでしょう。
終い手前のときに、お湯ですすぎ、次は水ですすぐが、これは、お湯で洗うのはお茶碗、水で洗うのは茶筅だからとのこと。
お茶の席にはいくつもの線があるとのこと。その線と、自分の重心、腰の位置を意識するのができるようになると良いとのこと。
その話を聞いて、背筋を伸ばそう、道具を持って歩くときも、したばかり見ず、適切な場所に視線を落として、姿勢をよくできるようにしようと思う。次から気をつけよう。
道具のバランスが、お茶の真髄であり、千利休は侘び茶を大成したのがえらいのではなく、お茶に美意識を持ち込んだところがえらいとのこと。なるほど。
終い手前のときに、戸を閉め忘れない。また、戸を開けたり閉めたりするときに、棗と茶杓を置く位置関係は、茶杓が手前、棗が向こう。茶杓から置く。
お軸はカッパで、お花はありませんでした。
カッパは秋でもかけるのかしら……。
今日はこの辺で。お休みなさい。吹雪でした。