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くもり空の形而上学

ジャパンカルチャーや茶道のこと、編集者の日常ことなど雑多に書きます

【読書感想】 0円で空き家をもらって東京脱出!  つるけんたろう

読書感想

こんばんは。吹雪です。

寒くなってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、ご経験のある方も多いと思うのですが、買わないけど気になる本って結構ありますよね。僕はそんなとき図書館で借りて読みます。

今回のタイトルになっている本も図書館で借りた一冊でした。

かなり面白く、買って読んでも後悔しないと思います。漫画で読みやすいのもいい。

 

0円で空き家をもらって東京脱出! ( )

0円で空き家をもらって東京脱出! ( )

 

 著者は熊本出身、現在アラフォーです。漫画家になろうと上京したものの、貧乏生活が続き、「もうどうなってもしらねえぞバガヤロオ」といって東京を出て行きました。

きっかけは広島の友人から、空き家が増えて大変だから0円でゆずるからこない? とお誘いをもらったことです。

そうして尾道に住み、自分で家を改修し、新しい生活を始めるのですが、楽しい人たちに囲まれてとても幸せそうに暮らしています。著者自身、もやもやとした不安がなくなったと言っていたのが印象的でした。

 

このもやもやした不安が消えたのって、たぶん、たくさんの人たちとしっかり根ざして、やることがあるからだと思うのです。お金があって仕事があって、という人でも、なにか他にやることあるんじゃないか、これでいいのか、と考えると、不安に捕まってしまうものではないでしょうか。著者が尾道で体験したような、そこに根を下ろすような感覚は、なんだかうらやましいなあと感じました。

 

著者は卓球場やゲストハウスの経営者にもなりましたし、けん玉教室の先生にもなりました。こういった達成は、著者の個性によるところもあるのでしょうけれど、それ以上に、土地に根付いた結果として出てくる「やるべきこと」を楽しんでやっているうちに実った副産物のように思えます。

生活の中でやるべきことが出てきて、自分の体を存分に使って、しかもわかりやすく目に見える形で達成がわかるというのは、とても健康的ではないでしょうか。

 

現代の若者のアンテナが向いている方向にこういうものがあるというのって、凄くいいなと思います。貧乏でもあらたなつながりを自分たちで作って幸せ暮らしている人たちがいるのだなと思うと、心強く感じます。

 

今日は簡単に終わります。

おやすみなさい。吹雪でした。